保険はオンライン販売が主流に?メリット・デメリットや手続きの流れを解説
そもそもオンラインとは?
そもそもオンラインとは、インターネットに繋がっている状態を指す言葉です。
「リモート」という言葉も、オンラインとほとんど同じ意味で使われています。
インターネットで申し込むことを「オンライン申し込み」と言ったり、自宅でパソコン仕事をすることを「リモートワーク」と言ったりします。
コロナの流行により、2020年頃からオンラインでできることが劇的に増えました。保険のオンライン契約もそのひとつであり、従来の対面契約からオンラインで完結する契約が増加しつつあります。
オンライン手続きで保険に入るメリット2つ
申し込み側にとっても保険屋さんにとっても、オンラインで保険加入するメリットは大きいです。
オンラインで保険に加入するメリット
- 家に保険屋さんを呼ばなくて良い
- 手続きはオンラインで完結するため簡単
筆者が話を聞いた保険営業マンによると、若年層の人ほど「気軽に聞きやすくなって便利」とオンラインを喜んでいるそうです。メリットについてさらに詳しく見ていきましょう。
メリット①家に保険屋さんを呼ばなくて良い
1つ目のメリットは、オンライン面談で保険の相談や手続きができるため、保険屋さんを家に招く必要がありません。
家に保険屋さんを招くとなると、招く側にとっては部屋を綺麗にしたりお茶を出したりと手間がかかります。
さらに、「ちょっとだけ話を聞いてみたい」など保険加入するか決めていない段階では、わざわざ家に来てもらうのは気が進まないという人も多いです。保険屋さんにとっても、家を訪ねるために移動する時間が減って効率的です。
メリット②手続きはオンラインで完結するためスムーズ
相談から契約までオンラインで完結するため、保険屋さんと直接会ってやり取りするよりスムーズです。
対面販売の場合、契約書類は保険屋さんの目の前で書かなければいけないと決まっています。
そのため、オンライン販売が登場するまでは、必ず直接会って契約する必要がありました。
しかし、オンライン販売では自宅から保険を申し込めるため、余計な時間がかかりません。
また、保険会社によっては印鑑レスの契約書類や、パソコン上で入力するだけのオンライン専用契約書類があり手続きも簡素化しています。
オンライン手続きで保険に入るデメリット2つ
オンラインで保険に加入する場合、もちろんデメリットもあります。
オンラインで保険に加入するデメリット
- お互いの信頼関係を築きにくい
- 保険加入の決め手に欠けることがある
以上の2点は、直接会わないことで浮き彫りになるデメリットといえます。具体的に見ていきましょう。
デメリット①お互いの信頼関係を築きにくい
オンライン販売は、申込者と保険屋さんの信頼関係が築きにくいというデメリットがあります。
対面の場合は適度にプライベートな話を挟みやすく、お互いの性格や人となりを把握しながら話を進められます。
オンラインの問題点は、会話の間合いや距離感の取り方が対面より難しい点です。保険に関する形式的な話のみで面談が終了することもあり、信頼関係を形成するのに時間がかかりやすいでしょう。
デメリット②保険加入の決め手に欠けることがある
保険へ加入する決断がつきにくいのも、オンライン販売のデメリットです。
保険について問い合わせる人のうち、大半の人は「まだ加入するか迷っている」という段階が多いです。
加入するか迷っているとき、保険屋さんの後押しが決め手となることも少なくありません。
しかし、オンラインでは相手の反応や雰囲気が読みにくいため、保険屋さんはもう一声背中を押すべきか判断に迷いやすくなります。そのため、オンラインでは申込者にとっても保険屋さんにとっても、保険に入る最後の一押しが欠けることがあるでしょう。
オンラインでの保険募集の流れ
基本的に、対面もオンラインも保険募集の流れは変わりません。保険の相談から契約までは以下の流れで行います。
オンラインで保険募集する流れ
- 面談のアポイントを取る
- 初回面談
- 保険の内容を決める
- ご契約・書類作成
- 契約完了
通常、オンライン面談はLINE電話やZoomなどで実施します。契約に進む際は、事前に契約書類が自宅へ郵送されます。パソコン上で作成できるオンライン専用契約書を取り入れる保険会社もありますが、現在のところは紙の契約書類がまだ主流です。書類作成は面談中に行い、カメラ越しに記入箇所を教えてくれるため安心してください。
オンラインで保険を検討する際に気を付けることは?
オンラインで保険を検討する際、対面のときとは違う注意点があるのでしょうか。気を付けたいのは次の2点です。
オンラインでの保険加入で注意するポイント
- 免責事項や注意事項などは集中して聞く
- 法人はオンラインで加入できない場合がある
保険屋さんの説明をよく聞くのは対面でも同じですが、オンラインだからこそより気を付けたい理由があります。注意するポイント2点について具体的に見ていきましょう。
免責事項や注意事項などは集中して聞く
オンラインで保険に検討するときは、免責事項や注意事項の説明をよく聞きましょう。「当然でしょう?」と思われるかもしれませんが、オンラインは特に注意力が散漫になりやすいです。
オンラインで注意力が散漫になる理由
- 自宅で面談しているためリラックスしてしまう
- ずっと保険の話をしているため集中力が切れてしまう
- 周囲の音や周りにいる家族の動きが気になってしまう
いざというとき免責事項により保障対象外となると、治療費や通院費など思わぬ出費を強いられる可能性があります。免責事項や注意事項は、保険屋さんが必ず説明する内容です。「そんな話聞いてない」とならないよう、集中して話を聞くよう心掛けてください。
法人はオンラインで加入できない場合がある
保険に加入するのが法人の場合、オンラインで受付できない保険会社もあります。オンライン加入できない理由は保険会社によってさまざまですが、主な理由は重要書類の取り扱いがあるためと考えられます。
法人は保険金が多額になるケースも多く、保険加入の際は登記簿謄本や印鑑証明書など所定の書類が必要です。中には法人の売上に関する書類も含まれる場合があり、保険会社では慎重に扱わなければなりません。そのため、法人は対面でしか保険に加入できないことがあります。
今後、保険販売はオンラインが主流になる?
ここまで、保険のオンライン販売についてメリット・デメリットや注意点などを解説しました。とはいえ、昔から保険販売は対面でのやり取りが主流。コロナの流行により誕生したオンライン販売は、今後も続いていくのでしょうか。筆者が大手保険会社の営業マンに聞いた現状を踏まえ、今後の保険募集について考えてみました。
今後もオンライン販売は続くと見られる
結論から言うと、オンラインでの保険販売は今後も続く見込みがあります。オンラインでの保険販売は、申込者と保険屋さん双方にとってメリットが大きいためです。ここでメリットを改めて確認してみましょう。
オンラインによるメリット
- 家に招く必要がないため、お互いに時間を節約できる
- 対面せず問い合わせできるため、保険相談のハードルが下がった
- 画面越しに契約書類を作成できるなど、契約手続きが簡素化された
オンラインにはもちろんデメリットもあります。しかし、筆者が話を聞いた保険営業マンによると、取扱った契約のうち約6割の人がオンラインからの申し込みであり「オンラインは社内はもちろんお客様からも反応が良い」とのことです。そのため、今後もオンラインでの保険販売は続くと考えられるでしょう。
オンラインが苦手な高年齢層向けの保険商品も豊富に
高年齢層の人の中には、「オンラインは苦手」「オンラインでの加入方法が分からない」という人もいます。オンラインが苦手な高年齢層の保険加入率低下を防ぐため、各保険会社では50~70代向けに新たな商品も販売中です。生命保険は年齢とともに保険料が高くなるのが一般的ですが、高年齢層向けの商品ではお得な保険料を設定しています。このように、保険会社はすでにオンライン販売を見越した対策に乗り出しています。
保険のオンライン販売を活用しよう
コロナの流行により浸透し始めた保険のオンライン販売。オンラインなら直接対面の必要がなく、保険加入にかかる手間や時間がグッと減ります。その一方で、画面越しの保険相談は、お互いの距離感がつかみにくいことが難点です。保険募集の流れは対面でもオンラインでも変わりません。今後も保険のオンライン販売は続く見通しのため、これまでより気軽に保険相談がしやすくなるでしょう。
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